カイロプラクティックは危険なのか?ボキボキ整体との違いと、安全を支える要素

「カイロプラクティックって、危なくないんですか?」

「首をボキッとやられるのが怖くて」

カイロプラクティックを学ぶ立場でも、受ける立場でも、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。

検索すると、「危険、事故、やめたほうがいい」という言葉が並んでいます。

こんにちは。シオカワスクール講師の関野貴友です。

今回は様々な視点から、カイロプラクティックを紐解いていきたいと思います。

日本には、カイロプラクティックの資格制度がありません

なぜこうしたこと「危ない」というイメージが起きるのか。

大きな理由のひとつが、日本にはカイロプラクティックの法的な資格制度がないことです。

つまり、数日のセミナーを受けただけの人も、何年も学んだ人も、同じ「カイロプラクター」を名乗ることができます。

外から見ても、その違いはわかりません。

一方、世界保健機関(WHO)は2005年に「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するガイドライン」を発表し、医療系の経験がない人がカイロプラクターになるには、4年間・4,200時間以上の教育が必要だとしています。

そのうち1,000時間以上は、指導者のもとでの臨床実習です。

世界では、カイロプラクティックはそれだけの時間をかけて身につけるものとして扱われています。

アメリカでは、医師よりも学習の時間が多いといわれるほどです。

「ボキボキ」の音の正体

よく怖がられる、あの音についてもお話しします。

関節は袋に包まれていて、中は液体で満たされています。

関節が動いて袋の中の圧力が急に変わると、液体の中に気泡ができます。

指の関節を鳴らしたときと同じ現象です。骨が折れたり、ずれたりしている音ではありません。

そして大切なのは、音が鳴ることと、正しいアジャストメントができたことは、まったく関係がないということです。

大きな音が鳴ったから効いた。鳴らなかったから失敗した。 そういうことはありません。

音を鳴らすこと自体が目的になっている施術があるとしたら、それはカイロプラクティックの目的を取り違えています。

また、「関節を動かす」、「可動域を上げる/広げる」といったことが目的となる施術もカイロプラクティックとは異なります。

危険なのは、検査をせずに動かすこと

では、何が危険なのか。

私たちは、検査をせずに体に触れることが大きな要素だと考えています。

的確な検査がないままで、むやみに音を鳴らすような施術をする。

それは、ろくに検査をしないまま、体にメスを入れていることに等しいです。

問題箇所を正確に、見分けないまま手を出せば、危険なのは当然です。

逆に言えば、本当に問うべきなのは 「何をしているか」ではなく、「どこに対してアプローチをするか」

そしてそれが安全であるか。が非常に重要になるのです。

シオカワスクールが大切にしていること

シオカワスクールが教えているカイロプラクティックは、体を力で変えるものではありません。

体の中には、生まれながらに自分を整える力、自然治癒力が備わっています。

私たちの仕事は、その力の働きを妨げているもの(サブラクセーション)を見つけ、取り除くことです。

治すのは、施術者、カイロプラクターではありません。 いつも、その人自身の体です。

だからこそ、アジャストメントには次のことが求められます。

・必要な場所にだけ行う(必要最小限)
・体に余計な負担をかけない、安全管理ができている(安全性)
・誰がいつ行っても同じ検査の結果になり、高水準なアジャストメントができる(再現性)
・狙った一点のみをアジャストメントすることができる(正確性)

この4つを支えているのが、検査です。

シオカワスクールでは、視診・静的触診・動的触診・体表温度測定・レントゲン評価という複数の検査を組み合わせて、問題のある場所を特定します。ひとつの所見だけで判断せず、複数の検査が一致したところを、アジャストメントすべき場所とします。

シオカワスクールでは、医師と提携したレントゲン撮影を行い、骨の状態や構造、神経の負担の慢性度合いを確認してからケアにあたっています。

アジャストメントしてよい場所と、してはいけない場所を分けること。

検査は、結果を出すための手続きであると同時に、安全のためにも必需なのです。

安全教育を徹底する

シオカワスクールでは、アジャストメントの技術と同等に、安全教育を徹底しています。

・どんな状態のときにケアをしてはいけないのか

・どの所見があれば、医療機関に紹介すべきなのか

・自分の判断に迷いがあるとき、どうするのか

技術を学ぶと同時に、ここを身につけてもらいます。

そして、はっきりお伝えしておきたいことがあります。

アジャストメントは、少し練習したからといって、すぐにできるようになるものではありません。

正確な検査ができるようになり、体の状態を読めるようになり、そのうえで繰り返し訓練を重ねて、ようやく人の体に触れることが許されます。

当スクールでは、実際にアジャストメントをするのは、入学をしてから1年後です。

時間がかかります。 けれど、その時間こそが、目の前の人の安全を守っているうえに、

真の意味での技術習得には欠かせないものなのです。

海外では、研究が積み重ねられています

カイロプラクティックは、日本では資格制度のない施術ですが、世界では状況が大きく違います。

2019年に発表された世界調査では、カイロプラクターは世界90か国に約10万3千人おり、そのうち68か国で法的に認められていました。

研究も進んでいます。 医学論文のデータベースPubMedで「chiropractic」と検索すると、1万件を超える論文が見つかります(2026年10月時点)

アメリカ内科学会が2017年に発表した腰痛の診療ガイドラインでは、急性・慢性の腰痛に対する薬を使わない方法のひとつとして、脊椎マニピュレーションが挙げられています。

もちろん、研究で明らかになっていることもあれば、まだ十分にわかっていないこともあります。 私たちは、わかっていることとわかっていないことを分けて伝えることも、専門家の責任だと考えています。

これから学ぶ方

シオカワスクールは、1974年から、カイロプラクティックの教育を続けてきました。

そして、多くの患者様に地域で貢献の輪を広げています。

論文や安全プログラムも、もちろんのことではありますが、歴史がカイロプラクティックを証明しています。

見学や資料請求は、迷っている段階でも構いません。

実際の授業で、検査と安全教育の様子を見ていただくのも良いでしょう。

皆様がカイロプラクティックを安全かつ効果的に提供できるようにサポートいたします。
そして、患者様にとっては、安心してカイロプラクティックを受けていただけますよう、
高水準の教育を届けることをお約束いたします。

関野 貴友

執筆者関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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