人は生まれながらにして健康である-カイロプラクティック哲学入門Vo.8-

健康は、手に入れるものではありません

健康になりたい、と多くの人が言います。 かつての私も、同じように言っていました。

しかし、この言い方には、ひとつ前提が隠れています。

今の自分は健康ではない、ということです。

もしこれから健康になりましょう!というお声掛けを患者さんにしているのであれば、

患者さんは知らぬうちに、自分の体に対しての希望を見失っているかもしれません。

健康に「なる」ではなく、健康を「復元する」

カイロプラクティックの考え方は、逆です。

「人は生まれながらにしてすでに健康である。」

「健康を失うのではなく、健康を復元していく。」

言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、 違いは実際の行動を変えます。

「なる」を目指すと、終わりがない

健康を手に入れるものとして扱うと、

・まだ足りない。
・もっと必要だ。
・何かもっと新しい方法はないか。
・あれもこれも試して追加し続けよう。

そして、どこまでいっても到達しません。

ゴールが全て自分の外側にあるからです。

追いかけているうちに、自分の体が「まだ不十分なもの」として扱われ続けます。

「復元する」なら、やることが決まる

すでに健康は存在しているる、という前提に立つと、やることは絞られます。

元からある健康を妨げているものは何か。 それを取り除けば、何が起きるか。

私たちの仕事は、体という物質を通して、その中の働きの表現を元の状態に戻すことです。

それが、健康の復元だと考えています。

足すのではなく、戻す。という捉え方が重要なのです。

復元したあとに起きること

「もし健康が復元するのであれば、傷ついた臓器は自然に回復し、遺伝子はより良い構造を作るだろう」と。カイロプラクティック哲学では考えています。

この視点があるかないかで、日々のケアの意味が変わります。

症状を消すための作業ではなく、本来の状態に戻していくケアになっていくのです。

あなたは、健康が不足していると考えていますか?そして患者さんにもそう思っていますか?

それとも、持っているけれども、発揮しきれていないという捉え方をしていますか?

だから私たちは、患者様に何かを与える立場ではありません。
何かを足したり、消そうとか無くそうとかは考えていません。

患者さんがすでに持っているものが100%発揮できるように、サポートする。
寄り添うパートナーでありたいのです。

関野 貴友

執筆者関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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