院の予約枠の決め方|稼働率を出すために数える3つ【第3章 #10】

稼働率は、その月に用意した枠のうち、どれだけが埋まったかを見る数字です。

そして稼働率は、枠を決めている院でしか出せません。枠を決めていなければ、割る相手がないからです。

では、その枠をどう決めるのか。この記事は、そのための1本です。決めるのに、30分もかかりません。

決めるのは、3つだけです

この3つが決まれば、その月に用意した枠の数が出ます。

1枠の長さ。1日の枠数。営業日数。この3つです。

どれも、新しく数えるものではありません。すでに院で決まっていることを、紙に書き出すだけです。

決めるもの 中身 いつ決めるか
1枠の長さ お一人にお通しする時間の単位 一度決めれば、変えるまでそのまま
1日の枠数 1日に何人ぶん開けているか 一度決めれば、変えるまでそのまま
営業日数 その月に開けた日の数 毎月、入れます

最初の2つは、一度決めれば、しばらく変わりません。毎月入れるのは、営業日数だけです。数える作業は、増えません。

休診と、研修と、有給のぶんは引きます

枠の数を出したら、そこから引くものがあります。休診にした日。研修に出た日。有給を取った日。この3つのぶんです。

その日の枠は、そもそも用意していません。引かずに数えると、割る相手だけが大きくなります。すると、稼働率は実際より低く出ます。

低く出た数字を見て集客に走ると、順番を間違えます。用意していない枠は、数えない。それだけです。

そのあとは、電卓です

電卓を、この順番で打ちます。

枠の数が出たら、あとは電卓を3回打つだけです。打つ順番は、この連載では書きません。数え方を決めるところまでが、この章の範囲です。

出てきた数字が、その月の稼働率です。

延べ来院回数は、毎月集めている5つの中に入っています。ここでも、新しく数えるものはありません。

枠を決めていない院は、空欄で構いません

空欄は、遅れていることではありません。

予約制ではなく、来られた順に診ている院があります。その院では、いまは出せません。空欄にして、「データなし」と書いてください。

空欄は、遅れていることではありません。その院に、まだその項目がないというだけです。

やってはいけないのは、推計で埋めることです。「だいたいこれくらい」で埋めた数字は、そこから先の判断を、全部ずらします。

出ない数字を、出ることにしない。それだけを守ってください。

分岐点は、目標ではありません

稼働率には、よく2つの帯が出てきます。埋まりきってきた側と、まだ空いている側です。

どちらも、目標ではありません。分岐点です。数値は、この連載では書きません。

自分の院の3ヶ月ならしが、どちら側にあるか。それを見るためだけの目印だからです。

そして、どちら側にあったときに何をするのか。値上げなのか、集客なのか。この記事は、枠を数えるところまでにしておきます。

単月は気づくため。決めるためではありません。

それから、単月で判定しないでください。連休がどこに入ったかだけでも、稼働率は動きます。

判断は3ヶ月ならしで行ってください。3ヶ月移動平均とも言います。

枠は、この教材のために決めるものではありません

最後にひとつ。枠を決めるかどうかは、経営の判断です。数字を出すために決めるものではありません。

決めていない院が、この記事のために慌てて決める必要はありません。空欄のまま進めてください。

先生の院は、1日に何人ぶんの枠を開けていますか。その数は、決まっていますか。

次に読む:シリーズ 24 / 30

▶ 院の施策は2つ同時にやらない|効果検証に3ヶ月かかる理由【第4章 #1】

ここまでが、数えるところ。ここからは、どこから手をつけるかです。

  ここから 第4章「どこから手をつけるか」に入ります。

この続きは、INSIDE OUT NUMBERS オンラインサロンで

枠は決まりました。では、先生の院の稼働率は、いま何%ですか。

この記事でお伝えしたのは、枠の決め方と、引くものまでです。電卓の打つ順番も、出た数字がどちら側にあったときに何をするのかも書いていません。

枠を決めていない院は、空欄で構いません。ただし、決めた月からしか出せません。あとから遡ることはできません。

その問いに答えられるのは、先生の院の数字だけです。

インサイドアウト・ナンバーズのオンラインサロンでやることは、3つだけです。毎月、5つの数字を打つ。3ヶ月で、先生の院の基準線を出す。

そこから、手を入れる場所を1つに絞る。むずかしい計算は、ひとつもありません。使うのは電卓だけです。

3ヶ月目、先生の院の稼働率が出ます。枠を決めた月からしか出せない数字です。決めるのが早いほど、判断できるのも早くなります。

3ヶ月は、待つ時間ではありません。数えている時間です。数字は毎月しか増えませんから、始めた月が、そのまま起点になります。

来月からにすれば、分かるのも1ヶ月あとになります。

まず、今日のうちに先月の5つを出してみてください。先月の実人数、今月の新患、今月の実人数、延べ来院回数、売上。

それだけで、先生の院の1ヶ月目が終わります。手が止まったところが、いま足りていないものです。

そこから先を一緒に埋めていくのが、インサイドアウト・ナンバーズのオンラインサロンです。

 INSIDE OUT NUMBERS オンラインサロンの募集ページは、現在制作中です。準備ができ次第、ご案内します。

金城 寿生

執筆者金城 寿生

1989年、沖縄県生まれ。柔道整復師の免許取得後に上京。接骨院やクリニック勤務を経験。2022年東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧豪州ロイヤルメルボルン工科大学 日本校)卒業。塩川スクールにてGonstead seminar修了。研修を経て塩川カイロプラクティックに入社。勤務しながら、インストラクターとしてカイロプラクター育成に携わっている。

pagetop