PSIS(上後腸骨棘)とは? 退屈な暗記が、”チートコード”に変わる話|『Z世代の治療家への道』#6

解剖学の授業、正直ちょっと眠くないですか。呪文みたいに長い骨の名前を、ただ丸暗記。

「上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)」なんて、テストが終わったら秒で忘れそう。

でも、もしその暗記が、”人の体を読むためのチートコード”だったとしたら?

今日は、退屈な用語が”使える武器”に変わる話をします。主役は、カイロプラクティックの世界でいちばん出てくる目印、PSISです。

PSISとは?(読み方・場所)

PSISPosterior Superior Iliac Spine、日本語で 上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)

かんたんに言うと、骨盤(腸骨)の、後ろ側にある骨の出っぱりです。

見つける目印は、いわゆる 「腰のえくぼ」。お尻の少し上、背骨の両脇にある、小さなくぼみ。あのくぼみのすぐ奥にある骨の突起が、PSISです。

自分の腰にも、左右に一つずつありますよ。

(ちなみに、体の”前”側の目印は ASIS(上前腸骨棘)。前後セットで覚えると、骨盤をはさんで捉えられます。)

なぜ、PSISがそんなに大事なの?

理由はシンプル。PSISは、体を”読む”ときの基準点(ランドマーク)だから。

治療家は、いきなり体を触るんじゃなく、まず「どこが、どうなっているか」を読み取ります。

そのとき、体じゅうに散らばる筋肉や関節の位置を、確かな”目印”からたどって特定していく。その最重要の目印の一つが、左右のPSISです。

・左右のPSISの高さの差から、骨盤の傾きのヒントを読む

・PSISを基準に、仙腸関節や仙骨、腰椎を探す

・前回話したガンステッドでも、骨盤の分析はPSISの触診から始まります

つまりPSISは、体という地図の”現在地マーク”。ここが正確に取れないと、その先の分析が全部ズレる。

地図の読めるプレイヤーになるための、最初のスキルです。

見つけ方の基本と、独学の落とし穴

基本の流れはこう。①腰の左右で骨の高い縁(腸骨稜)に手を当て、②後ろ・内側へ指をたどり、③「腰のえくぼ」あたりでコリッと触れる丸い突起がPSIS。

と、文字だと簡単そう。でも、ここに落とし穴があります。

体格も、脂肪や筋肉のつき方も、人それぞれ。同じPSISでも、触れたときの感触は全然ちがう。

独学だと、”わかったつもり”のズレた触診が、そのままクセになるんです。

触診は、正しい手の使い方を、経験者の隣で、自分の手で覚えるしかありません。

“体を手で読める”って、実はすごいスキル

考えてみてください。目に見えない体の中の状態を、手の感覚だけで読み取る。これ、AIやアプリには、まだできないことです。

しかも、身につければ、家族や自分の体の不調にも気づけるようになる。

暗記の呪文だった解剖学が、「体を読むための地図」に変わった瞬間、勉強って一気に面白くなります。

“覚えさせられるもの”から、”使いこなす武器”へ。その入口が、PSISなんです。

ちゃんと学べる場所

PSISをはじめとする触診・ランドマークを、基礎から正確に学べる場の一つが、シオカワスクール オブ カイロプラクティック。

1974年開講、名門パーマー大学の系譜を継ぐ日本最古のスクールで、まず”体を読む”検査を学ぶプログラム(CS)があり、触診を手取り足取り学べます。

本格課程は2年かけて学ぶ道なので、今すぐ入学、という話ではありません。

まずは「手で体を読む世界」があると知っておくだけでOK。

気になったら、資料でのぞいてみてください。

▶ 資料請求はこちら

資料請求 | Shiokawa School of Chiropractic | シオカワスクール オブ カイロプラクティック

「実際に触診を見てみたい」なら、無料の見学・相談もできます(銀座校)。

まずは今、自分の腰の”えくぼ”を、そっと触ってみてください。そこが、体を読む旅の、スタート地点です。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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