自分の体を好きな子に育てるための考え方-カイロプラクティック哲学入門Vo.10-

その子の体は、優秀だから教えてくれる

アトピーや喘息や、肌荒れ、便秘、夜泣き、寝つき、繰り返す風邪、腹痛、頭痛、喘息。

多くのいわゆる子供の「病気」でお悩みのお母様、お父様はいらっしゃると思います。

患者さんでも多くいらっしゃいますし、私自身も。そして、私の親も苦しんでいた時期がありました。

子供の頃から私は皮膚がとても荒れていました。 鏡を見るのが嫌でした。
人と会うのも、写真に写るのも、嫌でした。痒いのも、掻いてしまうことも、朝起きたら血だらけになることも。

早く消えてほしい。それだけを思っていました。

私の親も自分自身を責めていました。「アレルギー体質に産んでしまってごめんね。」と。

でも今は、この皮膚が愛おしいです。そして、私の親も肯定的に私をみてくれてかつ、自己否定をすることもありません。

これは決して強がっているわけでは無く、見方が変わったということが大きな要因です。

私の皮膚は、私の体を一番理解している

私の場合、はっきりしています。

甘いものを摂りすぎると、荒れたり。 油の多いものが続いても、痒さがでやすくなります。

また寝不足が重なると、出ます。

これは、私の体が受け付けていないと教えてくれているサインそのものです。

私の意識は、甘いものも、揚げ物も食べたい!夜更かしして、仕事もしたい!と思ってしまいます。

しかし、甘いものを食べているとき、内臓がどうなっているかは私には見えません。 寝不足の日も、なんとなく動けてしまいます。

でも皮膚は、教えてくれます。 私より正確に、私の状態を知っていて、これ以上負担がかかると危ないと判断してくれたら和達しに皮膚を通じてサインを出します。

そうです。
私の皮膚は、私の体の代弁者です。

これがなかったら私は、どうなってしまったんだろうと思う程です。

もし、何も出なかったら

ここが、一番お伝えしたいところです。

想像してみてください。 砂糖も油も摂り続けて、寝不足も続いて、それでも肌が一切荒れない体を。

一見、うらやましい体かもしれません。

でも実際には、内臓はいつのまにか疲れていきますし、 足りない睡眠でも、体はなんとかして働きます。

そして誰にも知らされないまま、ある日、突然限界が来てしまうのです。

サインが出ないのは、決して強い体とは言えないかもしれないのです。

そう考えると、私の皮膚は優秀です。

私が取り返しのつかないところまで行く前に、毎回止めてくれている。

私にとって皮膚は、症状ではなく、パートナーです。

お子様の体も、同じことをしています

お子さんの肌が荒れる。

咳が出る。

すぐに熱が出る。

お腹の調子が乱れる。

これを、「弱い」と思わないでほしいのです。

お子様の体は、反応しています。
今の状態を、お母さんやお父さんに、何より自分自身に伝えようとしています。

言葉でうまく説明できない年齢でも、体は正直にサインを出します。
それは、体の中の働きが正常に機能している証拠です。

お子様は、弱い子ではありません。

とても優秀で、最高のパフォーマンスを発揮している状態なのです。

自然は、間違いを犯さない

カイロプラクティックの哲学に、こういう考え方があります。

自然は間違いを犯さない。

体は、何かを間違えて症状を出しているのではありません。 その状況で最も適した反応を、選んで出しています。

熱を出すのも、痛みを出すのも、腫れるのも、全部そうです。

そして体の中の働きは、どんな環境にも瞬時に適応しようとします。 その判断に、限界はありません。

限界があるのは、実際に動く体の側です。

傷ついたら、元に戻るには時間はかかります。だから、すぐに変わらない日々もあります。

ですがそれは失敗ではありません。

あなたが何かを間違えたからでもありませんし、お子様も間違えているわけでは全くありません。

健康は、今この瞬間も働いている

私たちは、病気の方だけを「ある」ものとして扱います。

名前がついて、数字が出るからです。

しかし、カイロプラクティック哲学の観点では健康の方が実在しています。

お子様の心臓は、今日も一度も止まっていません。
体温は保たれ、食べたものは分解され、傷は塞がり、背は確実に伸び続けています。

誰も指示していないのに、全部進んでいます。

気づかれないのは、うまくいっているからです。 なくなっているからではありません。

その子は、健康を失っている子ではありません。

すでに持っていて、今それを表現している最中の子なのです。

保護者の方へ

自分を責めた夜が、何度もあったと思います。

妊娠中のこと。 食べさせたもの。 住んでいる場所。

思い当たることを全部並べて、自分のせいにした日があったかもしれません。

その子の体や症状やいわゆる病気は、あなたの失敗の結果ではありません。

正しく反応できる体として、ちゃんと働いています。

症状を目の当たりにした時、「またか」と思いながら見るのか。

「今日も教えてくれてるな」と思いながら見て、より良い選択をしていくか。

同じ体を見ていても、あなたの一日がまるで違いますし、お子様が自分の体に対して希望を、感謝を持てるようになります。

そうなるには、保護者の方の在り方しだいなのです。

お子様に、伝えてほしい言葉

子どもは、大人の見方をそのまま受け取ります。

かわいそうな子として見られれば、自分をかわいそうな子だと思います。

面倒な体として扱われれば、自分の体を嫌いになります。

だから、言葉にして伝えてあげてください。

「あなたの体は、正直だよ。 」「ちゃんと教えてくれる、いい体だよ。」

「これが出るってことは、今ちょっと無理してるってことだね。」

これを聞いて育った子は、自分の体を敵だと思いません。 自分の状態を、自分で読み解くことができる自立を手に入れることができます。

最後に

私は、日本中の方に「自分の体を愛することができる健康観」を手にしてほしいと思っています。

それは一生ものの財産です。 そして、あなたのお子様にもそのまま受け継がれていきます。

お子様の体は、壊れていません。 弱くもありません。

症状はあなたに伝えるために、そして自分自身に伝えるために、今日も働いてくれている、優秀なパートナーです。

関野 貴友

執筆者関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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