なぜこれからの時代に「CA」という存在が不可欠になるのか?

受付(CA)

CAという存在が不可欠になる理由

カイロプラクティックの価値は、技術だけで完結するものではありません。どれほど正確なケアが行われていても患者様が安心できなければ、その価値は十分に伝わらないのです。

いま人が求めているのは、「何をしてもらえるか」以上に、「どんな場で、どんな関わり方をしてもらえるか」。

この変化こそが、CAという存在が不可欠になる理由です。

技術がある院と、選ばれる院は違う

これまでの医療やケアの世界では、技術力の高さが評価の中心でした。しかし今、技術があることは「前提条件」になりつつあります。

患者様が院を選ぶ基準は、技術の優劣だけではなくなっています。

・ここに来ると安心できるか
・通い続けたいと思えるか
・自分を大切に扱ってもらえているか

こうした感覚的な評価が、選択を大きく左右する時代に私たちは入っています。

「安心」は説明では生まれない

安心とは、説明を受けたから生まれるものではありません。院に入った瞬間の空気、最初に交わす言葉、何気ないやり取りの中で、人は無意識に判断しています。

「ここは大丈夫そうだ」
「この人たちは信頼できそうだ」

その判断の多くは、言葉になる前に完了しています。その瞬間を担っているのが、CAという存在です。

CAは「空気」を整える専門職

CAは、単なる業務の担い手ではありません。受付、案内、説明、電話対応、環境づくり。それらすべてが、院の空気を形づくる行為です。

忙しい時間帯でも、慌ただしさを外に出さない。不安を抱えた患者様に対して、言葉以上の安心を届ける。

CAは、院全体の空気を整える専門職なのです。

通い続けたい院を支えている存在

患者様が「また来よう」と思う理由は、ケアの内容だけではありません。

・ここなら任せられる
・ここに来ると落ち着く
・ここなら続けられる

こうした感覚の積み重ねが、再来院を生みます。その土台を支えているのが、CAの在り方です。CAは、通い続けたい院を日常レベルで支える存在です。

CAはケアの価値を翻訳する存在

ドクターの考えや理念は、専門的であるほど患者様には伝わりにくくなります。CAは、その価値を日常の中に自然に落とし込む存在です。

難しい説明ではなく、日々のやり取りの中で、ケアの意味を体感させる。CAは、ケアの価値を生活レベルに翻訳する役割を担っています。

CAは育成されるべき専門職

この役割は、誰にでも自然にできるものではありません。だからこそCAは、「誰でもできる仕事」ではなく、育成されるべき専門職なのです。

CAの質:院の質を決める。
CAの在り方:ケアの未来を左右する。

 

そうした時代が、すでに始まっています。

CAという生き方を選ぶということ

CAは、ケアを支える側に立ち、人の人生に長く関わる仕事です。安心を積み重ね、信頼を育て、文化をつくっていく。

それが、CAという生き方です。

CAを目指しませんか?

CAは、補助的な立場ではありません。人の不安を安心へ変え、院の価値を未来へつなぐ重要な存在です。もしあなたが、人に寄り添う仕事がしたい。意味のある役割を担いたい。ケアの文化を広げたい。

そう感じているなら、CAという道は、あなた自身の可能性を大きく広げてくれるはずです。このシリーズでは、CAという存在の本質と価値をさらに深く伝えていきます。

CAという選択を、あなたの未来の一つとして考えてみませんか。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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