見えない力に気づくとき、真の健康が見えてくる

カイロプラクティック哲学が本当に伝えたいことは?

“なぜ”に向き合う大切さ

カイロプラクティック哲学と聞くと、何やら難しそうなイメージを抱く方も多いかもしれません。実際、私自身もカイロプラクティックの本場であるパーマー大学に在学中、哲学のクラスを受講しても、その必要性を十分に理解することができず、興味を持てませんでした。

しかし、あるとき気づいたのです。この学問の核心は、日常生活で誰もが抱く“なぜ?”という素朴な疑問に向き合うことだということを。例えば、

  • なぜ、カイロプラクターは必要とされるのか?
  • なぜ、人の体は自然に治癒するのか?
  • なぜ、私たちは存在しているのか?

これらの問いに正解はないかもしれません。しかし、それでも追求し続けることに価値があります。それは、私たちが体や自然治癒力を深く理解し、真の健康や自己とのつながりを見つける鍵だからです。

哲学の重要性 — 目に見えないものへの探求

哲学は“目に見えるもの”と“目に見えないもの”を橋渡しする学問です。私たちがカイロプラクティックで扱う自然治癒力、自律神経、ホメオスタシスといった概念は、直接目にすることができません。

例えば、自然治癒力について考えてみましょう。手を切ったとき、その傷口が自然にふさがるのはどうしてでしょうか?多くの科学者が解明を試みていますが、その仕組みを完全に説明することはできません。

私たちの体には、生まれながらにして自己治癒力が備わっています。この“目に見えない力”を理解し、信じることが、カイロプラクターとしての本質を深める第一歩となります。

目に見えるもの VS 目に見えないもの

日常生活で目に見えるものに意識を向けすぎると、どうしても感情に振り回されがちです。たとえば、靴がすり減ったり、家が老朽化したりするのと同じように、私たちの体も年齢とともに変化していきます。この変化に不安や恐れを感じるのは自然なことですが、そこにとらわれ続けると、真の健康や幸せを見失ってしまいます。

カイロプラクターも同様です。目に見える症状だけに目を向けるのではなく、その奥にある“目に見えない力”に意識を向けることで、真のカイロプラクティックの価値を理解できるのです。

氷山の一角 — 目に見えないものの重要性

自然界は、目に見えない力によって動いています。たとえば、

  • チューリップの球根は、どんな向きに埋められても太陽に向かって成長します。
  • ウミガメの赤ちゃんは、生まれた瞬間、何の指導も受けずに海へ向かいます。
  • 鳥の渡りは、何千キロも離れた目的地を正確に目指します。
  • 海の潮は月の引力によって動かされます。この目に見えない力が生態系に影響を与え、海洋生物の生活リズムを形作っています。

これらは、自然が持つ潜在的な力の一例です。人間の体にも同様に、生まれながらにして持つ偉大な力が存在します。手の傷が自然にふさがるのも、体が環境に適応するのも、この力のおかげです。

このような“目に見えない力”を意識することで、私たちは自分の体に対する信頼を深めることができます。そして、それがカイロプラクティック哲学が伝えたい本当のメッセージです。

 

本当の幸せを手にするために

もう一度強調しますが、目に見えるものに真実はありません。それらは時間とともに朽ち果てていくだけです。真の健康や幸せを手に入れるためには、目に見えないものへの理解と信頼が欠かせません。

カイロプラクティック哲学は、目に見えない力に目を向け、私たちが本来持つ力を信じることで、真の健康と幸せを追求する道を示してくれるものです。

シオカワスクールで学べること

シオカワスクールでは、カイロプラクティック哲学の本質的な考え方、自然治癒力を信じることで得られる新たな視点、実生活で役立つ具体的な応用方法

をわかりやすく解説します。

あなた自身の健康と幸せを見つめ直す機会です。

興味を持たれた方は、ぜひお申し込みください。私たちと一緒に、目に見えない力に向き合い、本当の健康を手に入れる旅を始めましょう!

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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