私の原点となった修業時代の学び

新人の頃、私は二人の師匠の臨床を間近で見続けていました。
塩川満章先生の偉大さ。
塩川雅士先生の誠実さ。
当時は、その存在にただただ圧倒されていました。
しかし印象に残っているのは、技術の高さだけではありません。
一つの検査に向かう姿勢。
一つのアジャストメントに込める精度。
患者様一人ひとりに対する向き合い方の深さ。
その臨床を、毎日のように目の前で見続けていました。

妥協のない臨床の世界
私が修業していた環境には、妥協というものが存在しませんでした。
ごまかさない。
流れでアジャストメントしない。
雰囲気で触らない。
すべての検査にも、すべてのアジャストメントにも、必ず明確な理由がありました。
二人の師匠の臨床を目の当たりにしていたからこそ、自分が臨床に立ち始めたときも、大きく迷うことはありませんでした。
何を基準に判断するのか。
どこをアジャストメントするのか。
そして、どこをアジャストメントしないのか。
その判断の軸は、日々の臨床を見続けた時間の中で、自然と身体に染み込んでいったのだと思います。

私がこの道を選んだ理由
そしてもう一つ、私の原点となっているものがあります。
それは、患者様の「笑顔」です。
私の修業先である塩川カイロプラクティックでは、多くの患者様が笑顔で帰っていかれていました。
これは、私がこの業界に入る前に通っていたカイロプラクティック院でも同じでした。
治療院に通うということは、何かしら身体に不調を抱えているということです。
それにもかかわらず、そこにはとても自然な笑顔がありました。
身体と真剣に向き合いながらも、どこか前向きで、どこか誇らしげに帰っていく人たち。
その光景を見たとき、私は「これは一生の仕事にする価値があるのではないか」と本気で思いました。
私自身も、歩けないほど腰を壊し、カイロプラクティックケアによって回復できた経験があります。
しかし、カイロプラクターを目指した理由はそれだけではありません。
私の心を動かしたのは、そこに集まる人たちの笑顔でした。

その原点を次の世代へ
だからこそ私は、臨床にも教育にも本気で向き合っています。
真剣だからこそ、基準を下げない。
真剣だからこそ、流れで触らない。
一つひとつの検査と判断を大切にすることで、その先に患者様の笑顔が生まれていくのだと思っています。
一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただき、感謝・感動・希望に溢れる社会をつくっていくこと。
言葉にするのは簡単ですが、実際には簡単なことではありません。
そのためには、正統なカイロプラクターを育成し、同じ志を持つ仲間を増やしていく必要があります。
シオカワスクールでは、カイロプラクティックの原理原則を大切にしながら、臨床と教育の両面からその価値を次の世代へと伝えていく取り組みを続けています。
あの頃に見た患者様の笑顔を、今度は自分たちの手で増やしていく。
その歩みは、これからも止まることはありません。
