卒業しても伸びる人、止まる人。 答えはすでに「あなたの手の中にある」

哲学臨床

「卒業したら、次は何を学ぼう?」
「とりあえずアドバンスのことを勉強したいな」

 

スクールを卒業した後、多くの人が目を輝かせて「新しい武器」を探し始めます。
その気持ち、痛いほどよくわかります。

 

技術の研鑽をする多くの先生にとって、新しい知識や技術は刺激的で、ワクワクしますよね。

もしこの記事をお読みの先生の中で「外側」にある新しい技術や知識を追い求め続けているのであれば、
あなたの成長はそこで止まってしまうかもしれません。

 

卒業しても伸び続ける人と、止まってしまう人の「決定的な違い」は、【基礎の徹底と分かち合い】にあります。

 

 

「新しいこと」は、実は楽な道

 

新しい技術を学ぶことは、一見勉強熱心に見えます。

でも実は、精神的には「楽」なんです。

なぜなら、新鮮な刺激が脳を喜ばせてくれるから

人の脳は新しい物や刺激に喜ぶ設計になっています。

一方で、基礎練習や基礎知識の復習はどうでしょう?
検査、触診、哲学の原理原則…。

 

ぶっちゃけ、つまらないですよね。

それは言い過ぎたかもしれませんが、新鮮味はないですよね。
なぜなら一回勉強しているから。

 

地味だし、刺激もないし、「もう知ってるよ」と思いたくなる。

でも、ここに罠があります。

 

新しいものを求め続けるのは、「外側に答えを探す行為」です。

 

「今の自分には何かが足りない」という欠乏感を、外からの刺激で埋めようとしているだけです。

 

基礎知識を「知って」「わかる」もしくは「わかった気でいる」状態で止まっている可能性があります。

 

 

「退屈」の向こう側にあるもの

 

本当に伸び続ける人は、この「つまらないこと」「新鮮味のないこと」の価値を知っています。

 

彼らは知っているんです。

本当に大切な物は、遠いどこかにある「新しい技術」ではなく、
すでに自分の手の中にある「基礎」の中にあることを。

 

世界で活躍している、大谷翔平選手やイチロー選手も同じではないでしょうか。
誰よりも基礎的なトレーニングをしていると思います。

 

同じ基礎でも、1年目の理解と、10年目の理解は全く違います。

「知っている」「わかった気がしている」を「わかる」へ。

 

「わかる(理解)」を「行う(実践)」へ。

そして「できる(習得)」へと昇華させていくのです。

同じ場所を深く、深く掘り下げていく。
その反復(習慣)ができる人だけが、見たことのない景色に到達できるのです。

 

 

「教える」ことでしか、見えない深みがある

 

では、どうすればその「退屈な反復」を情熱に変えられるのか?
私たちの答えはシンプルです。

それは
「誰かと分かち合うこと」、つまり「教えること」「教育の現場に身を置くこと」です。

 

身近な人や後輩に基礎の重要性を伝えてみてください。

 

「あれ、ここどうだったっけ?」と言葉に詰まる瞬間が必ず来ます。

 

その時初めて、自分がいかに「感覚」でやっていたかに気づくのです。
教えることは、最高の学び直しです。
基礎を誰かと共有し、議論し、深めていく。

そのプロセスにこそ、本当の成長があります。

 

探究する心意気は大事です。私だって、その気持ちは忘れていません!

ですが、「もっとすごい技術」は探さなくていいのです。
派手なテクニックも必要ありません。

 

あなたがスクールで最初に習った、あの基礎。
クラス1の時に、練習したあの基本的なセットアップです。あの座学です。

それを今日、もう一度だけ丁寧に、愛を持ってやってみてください。

「あ、こういうことだったのか」 と、そんな小さな感動の積み重ねが、あなたを一流へと引き上げてくれます。
答えは、いつだってあなたの手の中にあります。

関野 貴友

執筆者関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

pagetop