インサイドアウト健康文化とは何か? シオカワスクールが目指すビジョン

シオカワスクールが目指すビジョン

シオカワスクールが目指しているビジョンは、インサイドアウト健康文化という、新たな健康文化を日本に根付かせることです。

健康とは、外から与えられるものではなく、本来、人の内側から生まれ、育まれていくもの。


その価値観を、治療という枠を超えて、社会全体へ広げていくことが、私たちの使命だと考えています。

そのために欠かせないのが、カイロプラクティック哲学を実践できる人材の育成です。

カイロプラクティックは、単なる手技や治療法ではありません。生命が本来持つ「内側から整おうとする力」を尊重し、サブラクセーションという概念を基盤に、体・神経・人生をひとつの流れとして捉える哲学です。

インサイドアウト健康文化を社会に根付かせるためには、この哲学を“知っている人”を増やすだけでは足りません。


哲学を理解し、実践し、体現できるカイロプラクターを、全国で育てていくこと。それが、最も確実で、最も誠実な方法だと私たちは考えています。

シオカワスクールがなぜ「インサイドアウト健康文化」を掲げているのか?それはどのような文化なのか?そして、どうすれば日本に根付かせることができるのか?

インサイドアウト健康文化とは?

なぜ“外から治す社会”は限界を迎えているのか

私たちは長い間、「健康とは、外から与えられるもの」だと信じてきました。

不調があれば、病院に行く。薬を飲む。専門家に任せる。

それ自体は、決して間違いではありません。現代医療は、多くの命を救ってきました。

しかし一方で、こんな感覚を抱いている人が、確実に増えています。

「治療を受けているのに、どこか不安が消えない」
「検査では問題ないのに、調子が悪い」
「健康のために何を信じればいいのか分からない」

これは、個人の問題ではありません。社会全体の“健康の捉え方”が限界を迎えているサインです。

健康が「外注」され続けた社会

いつから私たちは、自分の体のことを、自分で感じなくなったのでしょうか。

・数値で示されないと安心できない
・専門家の言葉がないと判断できない
・体の感覚より、情報を優先してしまう

こうして健康は、少しずつ「自分のもの」ではなくなっていきました。健康を守るために、私たちは多くの知識を手に入れました。


しかし同時に、自分の内側を感じ取る力を失っていったのかもしれません。

インサイドアウトという考え方

インサイドアウト健康文化とは、健康を「内側から生まれるもの」と捉える価値観です。

体には、本来、

  • 回復しようとする力

  • バランスを取ろうとする力

  • 自分にとっての最適を選ぶ力

 

が備わっています。

健康とは、何かを“足す”ことで完成するものではありません。すでに内側にある力が、正しく働ける状態であること。

それが、インサイドアウト健康の基本的な考え方です。

症状は、敵ではない

インサイドアウトの視点に立つと、症状の見え方が変わります。痛み、だるさ、不調。それらは、体が「間違っている」証拠ではありません。

むしろ多くの場合、体が自分を守ろうとしている反応です。

・これ以上無理をしないでほしい
・今の状態は、少し負荷が大きい
・立ち止まってほしい

体は、言葉の代わりに反応でメッセージを送っています。

インサイドアウト健康文化とは、このメッセージを排除するのではなく、理解しようとする文化です。

なぜ今、「文化」として語る必要があるのか

健康の話は、個人の努力の問題として語られがちです。しかし実際には、私たちの健康観は社会や文化の影響を強く受けています。

・早く治すことが正しい
・休むことは弱さ
・我慢できる人が立派

こうした無意識の価値観が、体を置き去りにしてきました。だからこそ必要なのは、新しい治療法や健康法ではありません。

健康をどう捉えるかという“文化”そのものの転換です。

インサイドアウト健康文化が目指す社会

インサイドアウト健康文化が根付いた社会では、

・人が、自分の体を信じている
・不調を、対話のきっかけにできる
・健康が「管理」ではなく「感覚」になる

健康は、誰かから与えられるものではなく、一人ひとりが内側から育てていくものになります。

それは、治療家だけの話ではありません。すべての人に関わる、生き方の話です。

この文化を、どうやって根付かせるのか

インサイドアウト健康文化は、教え込んでも広がりません。

必要なのは、

  • 言葉にすること

  • 体験を共有すること

  • 継続できる仕組みをつくること

 

そして、それを担う「人」が育つことです。

シオカワスクールは、治療技術を教える場所である前に、この文化を体現し、次世代へ手渡すための場として存在しています。

最後に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

インサイドアウト健康文化は、誰か一人の力で広げられるものではありません。

それは、同じ価値観に共鳴した人たちが、日々の臨床や生活の中で体現し続けることで、少しずつ根付いていく文化です。

もしあなたが、体の内側にある力を信じ、症状の先にある“本当の回復”を扱いたいと感じているなら、ぜひ、私たちと共に歩んでください。

インサイドアウト健康文化を日本に根付かせる仲間として、その一歩を、ここから踏み出してみませんか?

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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