インサイドアウト健康文化が「生きた文化」になるために!

文化は、教え込まれても根付かない

健康について、正しい知識は、これまで何度も語られてきました。

・運動が大切
・食事が重要
・休息が必要
・ストレス管理が欠かせない

どれも間違っていません。それでも、社会全体が健康になったかと問われると、多くの人が首をかしげるでしょう。

なぜでしょうか。

それは、正しいことを知るだけでは、文化は変わらないからです。

知識が増えても、行動は変わらない理由

私たちはすでに、十分すぎるほどの健康情報を持っています。

それでも、

・無理をやめられない
・体の声を後回しにしてしまう
・分かっていても、変えられない

という現実があります。

これは、意志が弱いからでも、学びが足りないからでもありません。文化は、頭ではなく、日常の選択でつくられるものだからです。

インサイドアウト健康文化が向き合っているのは、「何を知っているか」ではなく、「どんな選択を当たり前にしているか」です。

教育ではなく「空気」が人を動かす

人の行動を決めているのは、知識よりも、その場の空気や前提です。

・休むことに罪悪感を感じる空気
・我慢が評価される空気
・早く戻ることが正しいとされる空気

こうした無意識の前提が、体の声を置き去りにしてきました。

だからこそ、インサイドアウト健康文化は「教え込む」ことで広げようとはしません。

体の声を大切にする空気そのものを、つくること。それが、文化を根付かせる鍵になります。

体験がなければ、価値観は変わらない

文化は、説明ではなく体験によってしか根付かないという側面があります。

・体の反応を信じても大丈夫だった体験
・立ち止まったことで、調子が整った体験
・自分で選んだことで、安心が生まれた体験

こうした小さな体験の積み重ねが、価値観を静かに書き換えていきます。

塩川満章 D.C. が実践で示してきたこと

先代・塩川満章 D.C. は、文化を語るとき、言葉以上に「姿勢」を大切にしてきました。

・体をコントロールしようとしない
・結果を急がない
・体の反応を信じて待つ

その臨床の空気そのものが、「体は内側から整う存在である」というメッセージでした。

インサイドアウト健康文化は、こうした実践の積み重ねから生まれた文化です。

文化は「正しさ」ではなく「共感」で広がる

人は、正しいから動くのではありません。

「自分も、そうありたい」
「この空気の中にいたい」

そう感じたとき、自然に行動が変わります。インサイドアウト健康文化が目指すのは、正しさの押し付けではなく、共感が連鎖する文化です。

なぜスクールという「場」が必要なのか?

文化は、一人の中では育ちにくいものです。

同じ価値観を持つ人が集まり、同じ空気を共有し、同じ問いを持ち続ける。そのために必要なのが、です。

シオカワスクールは、技術を学ぶ場所である前に、インサイドアウト健康文化を体験し、共有し、次へ渡していく場として存在しています。

インサイドアウト健康文化は、こうして根付いていく

文化は、一気に広がるものではありません。

・一人が体の声を大切にする
・その姿を見た誰かが、真似をする
・それが当たり前の空気になる

この連鎖こそが、文化です。

インサイドアウト健康文化もまた、治療家の臨床、日常の選択、人との関わり方の中で、静かに、しかし確実に広がっていきます。

最後に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

インサイドアウト健康文化は、誰か一人の力で広げられるものではありません。

それは、同じ価値観に共鳴した人たちが、日々の臨床や生活の中で体現し続けることで、少しずつ根付いていく文化です。

もしあなたが、体の内側にある力を信じ、症状の先にある“本当の回復”を扱いたいと感じているなら、ぜひ、私たちと共に歩んでください。

インサイドアウト健康文化を日本に根付かせる仲間として、その一歩を、ここから踏み出してみませんか?

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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