カイロプラクティック・アシスタントの役割とは?患者様の本当のニーズ4つを解説

受付(CA)

症状は「目的」ではなく「入り口」である

カイロプラクティックの現場に来られる患者様は、一見すると痛みや不調といった「症状」を目的に来院されます。

しかし実際には、症状そのものが最終目的であることは多くありません。

症状はあくまで気づきの入り口であり、その奥には言葉にされていない本当のニーズが存在しています。

インサイドアウトの視点では、健康とは外側から与えられるものではなく、内側に備わる力が自然に発揮される状態を取り戻すことです。

接遇とは、その内側の力が働きやすい環境を整える行為であり、CAの役割は、症状だけを見るのではなく、その奥にある「人」を感じ取りながら場を支えることにあります。

第一の要素:理解されているという感覚

患者様が最初に求めているのは、「自分は理解されている」という感覚です。

これは詳しい説明や専門的な知識を与えられることとは異なります。

自分の状態や不安が軽く扱われていないと感じられること、話さなくても汲み取ろうとしてもらえていると感じられること、その安心感が心を開く土台になります。

インサイドアウトのアプローチでは、人の内側に備わる力を信頼する文化です。その第一歩は、「あなたの状態を尊重しています」という姿勢が伝わることから始まります。

第二の要素:自分で選んでいるという感覚

人は誰かに選ばされていると感じた瞬間に、不安や抵抗を抱きます。どれほど正しい説明であっても、「そうするしかない」と感じると、心は委ねられなくなります。

患者様が本当に求めているのは、納得させられることではなく、自分で選んでいるという感覚です。

CAは選択を誘導する存在ではなく、選択できる余白を守る存在です。

第三の要素:安心して委ねられる場

身体は、安心しているときにこそ本来の反応を取り戻します。

緊張や警戒が強い状態では、どれほど正確なケアが行われても、深い変化は起こりにくくなります。

患者様が求めているのは「治してもらう場所」ではなく、「安心して委ねられる場」です。

この「安心」という土台の上で初めて成り立ちます。CAは、その安心の環境を整える存在として、院全体の空気を支えています。

第四の要素:大切に扱われているという感覚

人が通い続けたいと感じる理由は、結果だけではありません。

自分が大切に扱われているか、単なる数として見られていないか、その感覚が再来率を大きく左右します。

CAの接遇は、一貫した誠実さを保ち続けることによって、「あなたは大切な存在です」というメッセージを伝えます。

この積み重ねが信頼となり、やがてインサイドアウト健康文化そのものを形づくっていきます。

CAが満たしているのは「人の奥にあるニーズ」

CAは症状を直接ケアする立場ではありません。しかし、症状の奥にあるニーズに最も近くで関わる存在です。

理解されたい、選びたい、安心したい、大切に扱われたい。そのすべてが自然に満たされる場を整えることが、CAの本質的な役割です。

人を変えるのではなく、人が本来の自分に戻れる環境をつくること。


それこそが、インサイドアウト健康文化を現場で体現する仕事なのです。

CAを目指しませんか?

CAは補助的な役割ではありません。人の不安を安心へと変え、信頼を積み重ね、インサイドアウト健康文化を現場から社会へ広げていく専門職です。

このシリーズを通して、CAという存在の本質と可能性をさらに深く伝えていきます。CAという選択を、あなた自身の未来のひとつとして考えてみませんか。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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