後輩が育つ現場の共通点 ― カイロプラクティック・アシスタントがつくる成長の文化

受付(CA)

後輩は教えられた通りではなく見て感じた通りに育っていく

後輩育成というと、多くの人は「どう教えるか」「何を伝えるか」に意識を向けます。

しかし現場で実際に起きているのは、言葉で教えた内容よりも、日常の立ち居振る舞いや判断の仕方、忙しい時の態度や感情の扱い方が、そのまま後輩にコピーされていくという現象です。

後輩はマニュアルよりも先に先輩の在り方を読み取ります。どんな空気で患者様と向き合っているのか、どんな姿勢で仕事に戻っていくのか、ミスが起きた時にどう反応しているのか。

そのすべてが無言の教材になります。

後輩が育つカイロプラクティックアシスタント(CA)は、教えようとしなくても日常の在り方そのものが指針になっています。

一方で後輩が育たないCAは、正しいことを言っていても、行動や状態が一致していないことが多いのです。

育成の差は、指導力の差ではなく在り方の一貫性の差だと言えるでしょう。

安心を与えられるCAのもとでは後輩も安心して成長できる

後輩が育つかどうかを左右する大きな要素は、「失敗しても大丈夫だと感じられるかどうか」です。

質問しにくい空気、間違いを恐れる環境では、人は挑戦しなくなります。

育つCAのもとでは、後輩は評価される前に理解されている感覚を持ちます。できていないことを責められるのではなく、今どの段階にいるのかを見てもらえていると感じるからです。

その安心感があるからこそ、後輩は自分で考え、試し、修正するプロセスに入ることができます。

CAが後輩に提供しているのは答えではありません。考えていい空間、迷っていい余白、そして戻ってこられる安心です。

このような環境づくりは、スタッフ全体の成長にもつながり、院の文化を安定させていきます。

教育とは技術を渡すことではなく判断軸を共有すること

後輩が現場で迷う瞬間は、手順が分からない時よりも、判断基準が分からない時です。

どこまで声をかけるべきか、どこで待つべきか、今は説明すべきか沈黙すべきか。その微妙な判断はマニュアルにはすべて書ききれません。

育つCAは、その判断軸を日々の行動で示しています。なぜ今その対応を選んだのか、どんな状態を大切にしているのかを、行動を通じて伝えているのです。

後輩が育つCAは自分が文化の一部であることを自覚している

後輩が育つCAは、自分が単なる個人ではなく、文化の媒体であることを理解しています。自分の振る舞いが、そのまま院の価値観として次の世代に渡っていくことを知っているからです。

その自覚があるからこそ、忙しい時ほど丁寧さを手放さず、感情を周囲にぶつけることを避けます。

この積み重ねが、院全体にインサイドアウト健康文化を根づかせ、誰が対応しても安心できる環境をつくっていきます。

CAを目指しませんか?

人を管理する立場ではなく、人が育つ空気を守る存在に魅力を感じますか。

教えることで導くのではなく、在り方で次の人に道を渡していきたいと思いますか。

もしそうであれば、カイロプラクティックアシスタントという役割はあなたの価値観と深く響き合うはずです。

後輩が育つということは、文化が続いていくということです。その一端を担う存在として、CAという生き方を選んでみませんか。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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