プリ&ポストに頼らない!患者の“気づき”を引き出すカイロプラクティック術

臨床

シオカワスクールでは、カイロプラクティック哲学を通じて、患者の“気づき”を引き出すコミュニケーションの重要性をお伝えしています。カイロプラクターがただ身体の不調を改善するのではなく、患者自身が自分の身体に気づきや学びを得て、いかに健康に対して意識することの重要性を理解してもらうことを目指しています。今回はプリ&ポストに固執しない理由と、患者にカイロプラクティックの本質を理解してもらうためのコミュニケーションの重要性について解説します。

プリ&ポストに固執しない理由

臨床において、「プリ」&「ポスト」は、身体の変化を確認するために有用と考えられています。しかし、毎回「体調はどう変化しましたか?」と問うだけでは、患者は「この施術者は症状を解消するためだけの人」として捉えるようになり、カイロプラクティックの価値の大きさに気づかなくなってしまいます。

このようにカイロプラクティクの本質を伝えるのに「プリ」&「ポスト」に固執するのは、かえって患者の気づきを阻害する恐れがあります。

患者の“気づき”を促すコミュニケーションの重要性

患者にカイロプラクティックの本当の価値を理解してもらうには、ただ身体の不調を改善するのではなく、体の大きな変化に目を向けるような会話をすることが重要です。

例えば、このような質問をしてみてください。

  • 「最近、眠りや食欲などに変化はありませんか?」
  • 「姿勢が変わったように感じませんか?」
  • 「その他に気づいたことがあれば教えてください。」

これにより、患者は身体の不調に限らず、自分の体を自主的に観察する習慣がつきます。この習慣が患者の意識を内側に向けることが、カイロプラクティックを健康管理の優先順位として捉えるきっかけとなります。

患者の意識変化がリピートに繋がる

患者が再来院を考える理由は「結果」だけではなく「価値」にあります。

「不調が解消したからもう通わない」ではなく、「カイロプラクティックを続けることで健康を維持できる」と理解されれば、患者の満足度が高まり、自然とリピート率も向上します。

これは、患者自身が体調を観察する習慣を持つことで、信頼関係が強化されることを意味しています。それにより、他の選択肢への迷いを防ぐことができるのです。

シオカワスクールの参加がつなぐ未来

プリ&ポストは患者の状態を確認するために重要な手段ですが、それだけに固執するのではなく、患者自身が自分の体の変化に気づき、健康を育むプロセスを支援することが大切です。

シオカワスクールでは、患者の“気づき”を促すコミュニケーション、健康意識を向上させる教育的アプローチの実践、カイロプラクティックの効果を患者に分かりやすく伝える技術、そのすべてをお伝えしています。

今こそ、シオカワスクールのセミナーに参加しませんか?

このセミナーでは、患者の“気づき”を引き出す具体的な手法を学ぶだけでなく、カイロプラクティックの本質を深く理解することができます。

  • 患者との信頼関係をさらに強化したい。
  • 健康を通じて患者の人生にポジティブな変化をもたらしたい。
  • カイロプラクティックの新たな可能性を探りたい。

そんな思いをお持ちの皆さまに最適な学びの場です。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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