患者様の心を掴む!問診力で差をつけるカイロプラクティックアプローチ

シオカワスクールで学ぶ、一貫性のある問診術の極意

カイロプラクティックにおける問診は、単なる情報収集の手段ではありません。それは、患者様との信頼関係を構築し、院の印象を決定付ける重要なステップです。信頼関係が深まることで、リピートや紹介につながり、最終的には院の成功へと直結します。

しかし、問診で求められるスキルは、単に患者様の話を聞くことだけではありません。共感を示しながら深いレベルのニーズを引き出し、適切な治療計画を提案することで、患者様に「ここに任せたい」と思わせることが大切です。

本記事では、シオカワスクールで指導している問診術の基本構成を基に、信頼構築と問題の正確な特定を両立するアプローチを解説します。

1. 自己紹介とアイスブレイクで緊張をほぐす

初診の患者様は、緊張や不安を抱えて来院することが少なくありません。問診をスムーズに進めるためには、まず患者様の心を開くことが重要です。その第一歩として、自己紹介とアイスブレイクを行いましょう。これにより、患者様はリラックスした状態で問診に臨むことができ、スムーズな信頼関係の構築につながります。

具体的な方法

    • 紹介者がいる場合は、「どのように紹介されましたか?」と尋ね、会話を弾ませます。
    • ホームページから来院された患者様には、「どの部分が印象に残りましたか?」と聞き、来院のきっかけを探ります。
    • 共通の話題(仕事や趣味、地域の話題など)を見つけ、親近感を持ってもらいます。

2. 来院理由を丁寧にヒヤリングする

患者様の主訴を確認することは、問診の中で最も重要なステップです。ただし、主訴を聞くだけで終わるのではなく、その背景にある患者様の本当のニーズや期待を引き出すことが求められます。信頼関係を築くためには、「話を聞いてくれる先生」という印象を与えることが何よりも大切です。

注意点

    • 患者様の話を中断せずに最後まで聞く。
    • 自分がその症状を経験しているかのように想像し、共感を示す。
    • 複数の主訴がある場合は優先順位を付け、重要な問題に集中する。

3. 症状のきっかけと経緯を探る

症状の発生メカニズムを正確に理解するためには、患者様がその問題に至るまでの背景を深く掘り下げる必要があります。こうした情報は、治療計画を立てる上での基盤となるだけでなく、患者様自身が「自分の問題を理解してもらえた」と感じる重要な要素になります。

様々な症状の発生メカニズム

  • 外傷が原因の場合:筋骨格系の問題として捉える。
  • ストレスや環境変化が原因の場合:自律神経系の乱れを考慮。
  • ホルモンバランスの乱れが原因の場合:内分泌系の問題を疑う。

4. 現在の状態を詳細に把握する

患者様の現在の状態をしっかりと把握することで、治療計画の精度を高めるだけでなく、患者様自身が自分の体の状況を再認識するきっかけを提供します。患者様が具体的な言葉で症状を表現することで、慢性度や緊急度の理解が深まり、治療の方向性が明確になります。

ヒヤリング項目

    • 期間:いつから症状が始まったか、具体的な期間を患者様の言葉で確認。
    • 段階と頻度:症状が改善しているか悪化しているか、発症頻度はどうか。
    • 質感と範囲:痛みの種類(焼けるような痛み、刺すような痛みなど)や広がりを特定。
    • 姿勢:緩和する姿勢や悪化する姿勢を把握。
    • 時間帯や季節による変化:環境要因が症状にどのように影響しているかを確認。

5. 正確なアプローチを提案する

問診で得た情報を基に、患者様にとって最適なアプローチを提案します。患者様の症状が筋骨格系、自律神経系、内分泌系のいずれに起因しているのかを明確にし、それに基づいた治療計画を提示します。

提案のポイント

    • 慢性症状の場合は、回復には時間がかかることを丁寧に説明。
    • 患者様が「ここなら信頼できる」と感じるような具体的な治療計画を提案。
    • 問診内容と連動した検査や評価方法を説明し、納得感を持っていただく。

シオカワスクールで学ぶ問診術の重要性

カイロプラクティックの成功は、患者様との信頼関係から始まります。その基盤を築く問診は、単なる技術ではなく、患者様の心を掴むコミュニケーションの技術です。

シオカワスクールでは、患者様の信頼を勝ち取るための問診術を体系的に学べるカリキュラムを提供しています。体験セミナーでは、実践的なロールプレイを通じて、問診スキルを短期間で向上させることが可能です。

「患者様に選ばれる術者になりたい」「問診力を高めて施術の精度を上げたい」とお考えの方は、ぜひシオカワスクールのセミナーにご参加ください!

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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