劇的に動的触診の技術を向上するための5つのステップ

動的触診

患者の信頼を得るカギは、正確なサブラクセーションの特定にあります。そしてそれを可能にするのが、患者をリラックスさせながら行う「初動での動的触診」。この触診スキルは、本物のカイロプラクティック技術を極めるうえで避けては通れない基礎です。

「伝統あるシオカワスクール」のメソッドに基づいた正確な触診技術を身につけることで、患者からの信頼と確かな成果を得られる術者へと成長しましょう。今回は、その基礎となる5つのステップをご紹介します。

1. 術者自身のポジショニングを見直す

本物の技術を支える第一歩は、術者自身がリラックスした状態で触診を行うこと。適切な姿勢を保つことで、無駄な力を使わず、正確な触診が可能になります。

たとえば、仙腸関節の触診では患者の斜め後ろに立ち、自然な姿勢で指先を使うことで、術者と患者双方にとって快適な環境が整います。この「ポジショニングの質」が触診精度を大きく左右するのです。

2. 患者の姿勢を整える

患者がリラックスできる姿勢を作ることは、触診を成功させるための基本です。胸部や腰部の動的触診では、背もたれのない状態で坐骨を安定させ、頚部の触診では頭部を屈曲させたポジションが理想的です。

シオカワスクールが長年にわたって築き上げた伝統的なメソッドでは、この患者姿勢の調整を触診成功の核心と位置づけています。適切な姿勢が、より正確な触診を可能にします。

3. 最小限の圧を一定に保つコンタクトハンドの使い方

触診において、指先の圧を一定に保つことは極めて重要です。シオカワスクールが提唱するメソッドでは、指先だけでなく手全体を使うことで安定感を高め、患者への負担を最小限に抑える技術が重視されています。

「強すぎる圧は感覚を鈍らせ、患者の不安を招く」ということを常に念頭に置き、本物の触診技術を実践しましょう。

4. サポートハンドで患者を安定させる

コンタクトハンドと同様、サポートハンドの使い方も重要です。胸部や腰部の触診では肩を支え、頚部では頭部を安定させることで、患者のリラックスと信頼感を引き出します。

この「安定感を作る技術」は、シオカワスクールの伝統に裏打ちされたスキルであり、患者との信頼関係構築の基盤です。

5. 言葉とサポートで患者をリードする

患者との信頼関係を築くうえで、術者の言葉掛けと誘導は欠かせません。本物のカイロプラクティックでは、術者がリードすることで患者との協力関係を深め、触診とアジャストメントの精度を高めます。

シオカワスクールの教えでは、声掛けと手技の誘導を組み合わせることで、患者を安心させ、触診プロセス全体をスムーズに進める方法が体系的に学べます。

伝統が支える技術で、次のステップへ!

シオカワスクールは、カイロプラクティックの真髄を追求し続ける伝統ある教育機関です。
そのカリキュラムは、実践的でありながら理論にも基づいた本物の技術を学べる場として、多くの術者から信頼されています。

もしあなたが、触診技術を磨きたい、本物のカイロプラクティックを学びたいと考えているなら、シオカワスクールのセミナーにぜひご参加ください。

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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