体表温度測定で神経機能を解析!科学的根拠でサブラクセーションを特定する革新技術

体表温度測定

シオカワスクールが教えるナーブ・スコープの実践活用法

カイロプラクターとして最も重要な役割の一つは、サブラクセーションの正確な特定です。シオカワスクールが推奨する体表温度測定は、神経機能の状態を解析するための画期的な検査法であり、患者の信頼を得る科学的なアプローチです。本記事では、その歴史から最新の技術、そして臨床への応用まで、体表温度測定のすべてを解説します。

なぜ体表温度測定が重要なのか?

カイロプラクティックには、脚長差、姿勢分析、レントゲン分析、可動域分析などの構造的検査があります。しかし、これらが正常値を示していても、神経機能に問題があれば、患者のパフォーマンスや健康改善は期待できません。

神経機能の解析を可能にする体表温度測定は、神経エネルギーの流れを観察し、サブラクセーションの有無や影響を高い精度で特定するための最適な方法です。

体表温度測定の歴史と進化

1920年、B.J.パーマーが初めて「ホット・スポット」に着目。脊柱の一部が他の部分より熱を発している現象を観察し、その原因がサブラクセーションによる神経伝達の阻害にあることを発見しました。1923年、エヴァン博士が開発したニューロカロメーター(NCM)は、脊柱両側の温度差を測定する初の機器でした。この発明により、神経エネルギーの流れを客観的に評価できるようになり、カイロプラクティックの臨床に大きな進歩をもたらしました。

NCMはやがて記録機能を備えたニューロカログラフ(NCGH)に進化し、1940年代には現在のナーブ・スコープの原型が誕生。ガンステッド・カイロプラクティックでは、このナーブ・スコープが代表的な検査器具として使用されています。

ナーブ・スコープとは?

ナーブ・スコープは、体表温度を測定することで神経機能を正確に分析する画期的な装置です。その特徴は以下の通りです:

  1. 温度センサーの精密な測定
    背骨に沿って温度センサーを当て、不均一な体表温度の変化を検出。
  2. 神経病理の特定
    サブラクセーションによる神経異常が引き起こす毛細血管の誤作動を測定し、神経の問題を正確に特定します。
  3. 多面的な情報取得
    • サブラクセーションの有無
    • 正確な位置
    • 急性/慢性の状態
    • アジャストメント終了のタイミング

体表温度測定がもたらす臨床的メリット

1. 客観的で科学的なデータ

温度測定結果は、患者に視覚的に示すことができ、科学的根拠に基づいたケア計画の提案が可能になります。これにより、患者は施術の意義を納得しやすくなります。

2. 高い精度でのサブラクセーション特定

ナーブ・スコープを使用することで、患部を正確に特定し、無駄のない施術を実現します。

3. 安心感のあるケア提供

患者の神経機能を継続的にモニタリングできるため、効果的かつ安心感のあるケアを提供できます。

体表温度測定を学ぶ:シオカワスクールのアプローチ

シオカワスクールでは、ナーブ・スコープを活用した体表温度測定の基礎から応用までを実践的に学べるカリキュラムを提供しています。この技術を習得することで、以下のスキルが身につきます:

  • 神経機能に基づく診断力の向上
  • 患者との信頼関係を築く科学的アプローチ
  • 施術の精度を高めるサブラクセーション特定技術

科学的アプローチで信頼されるカイロプラクターを目指そう!

体表温度測定は、カイロプラクターにとって欠かせないスキルです。この技術を習得することで、患者に科学的な根拠を示し、納得感のある施術を提供できるようになります。シオカワスクールでは、ナーブ・スコープを使った体表温度測定の技術を体系的に学ぶ機会を提供しています。

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執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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